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Posted by さがファンブログ事務局 at 

2012年10月24日

ひとめぐり

ひとめぐり


(覚 和歌子 )




死について考えていると
土のことを考える

還るべきその土について

土について考えていると
いつのまにか

水を思っている

土を湿らす

水の匂いとそのめぐり



水を思うことは

育まれる草や木を

思うことだ


梢が まぶたに そよぐとき
落葉が くるくる回るとき
わたしのなかに

風が生まれ



記憶の奥から 吹く海風に

十五のわたしが

よみがえる



十五のわたしは

想像していた

三十年後の

五十年後の自分

いまわの際の自分を




そのころは

何かをあきらめているかしら

悔やむ昨日があるかしら
誰かを恨んでいるかしら

それのどれもないという一生を

どうしたら過ごせるものかしら



十五のあのときから

ずっと今も この先も


死について考えていたら
いつのまにか 考えていた
生きることを







☆ ☆ ☆ ☆ ☆

おはようございます

寒い朝ですね

今年も、秋が深まり、少しずつ

冬の足音が聞こえてきそうです


今日が 良い 一日に

なりますように…


(^^)
  


Posted by あつこ at 06:29 | Comments(6)